歴史に学ぶ・第6回「公に語りかけること」

ローマの風景 歴史

私はコミュニケーションが得意ではありませんが、特にしばしば言葉選びや内容そのものの選び方を間違えます。相手に不安感、不信感、混乱を呼び起こすこともしばしばで、かといって瞬発的な会話の流れの中、気をつけても気をつけ切れないところがあります。

まぁそれが、個人間のやりとりなら、さほど問題は無いのですが。公の場で、みんなに語りかける形で、そうなってしまった場合。大分淀んだ空気になると思うんですね。まだはっきり決まってないこととか、自分でも整理がついてないことを発表してしまうと、大丈夫なのかと心配されてしまいます。

有名なローマ帝国では、紀元前からかなり長い時代、ヨーロッパの覇権を握っていましたが。3世紀ごろになると、軍人皇帝時代と言う修羅な時代が始まり。皇帝になったけどすぐ殺されるとか、皇帝が捕虜になったまま、助けられることもなく、そのまま敵地で一生を終えるとか、とにかく短命の政権が続きました。その中で、ゴルディアヌス3世と言う、まだ10代の若者が皇帝になりました。

彼はまだ若く、政治的に有能と言うわけでもなかったので、実際の政治は義父が担当してました。そしてその義父が有能だったので、ゴルディアヌス3世の治世はうまくいっていたのです。ところが、敵国との戦争中に義父が亡くなってしまいました。

それでゴルディアヌス3世は自分の手で兵士たちを指揮する立場になるわけですが、そこで彼は非常にまずい手を打ってしまうのです。リーダーシップをとるわけではなく、兵士たちにどうすればいいかと語りかけてしまったわけです。

こうして戦争中、ゴルディアヌス3世はおそらく味方に殺されました。彼は非常に優しい性格で、国民から愛され、死後は神格化されました。しかし彼の最期は苦痛に満ちたものではなかったでしょうか。

私も瞬発的な判断は改善が難しいと思っていますが、十分準備する時間があるときは、もう少し前後のことを考えて語りたいものです。

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